夕暮れ時、バットを握る手が少し震えます。
投球モーションがスロー再生のように頭に浮かび、タイミングのズレが気になる瞬間です。
「もう少し早く」「もう少し遅く」と思いながらも、うまく合わない。
そんなバッティングの“核心”をつかみたい方に向けて、この記事では「プロ野球ライジング」におけるタイミング練習用アプリの作り方と、効果的な使い方を紹介します。
プロ野球ライジングとはどんなゲームか
『プロ野球ライジング』は、実在の12球団や選手、球場をリアルに再現したスマートフォン向け野球ゲームです。
現実のシーズン成績が反映されるカード機能や、実際の選手の動きを感じられるグラフィックが特徴となっています。
バッティング操作は、インコースやアウトコースなどの方向を選択し、タイミングよく画面をタップするシステムが採用されています。
つまり、このゲームで勝つためには「打つ瞬間を正確に合わせる力」が最も重要なポイントになります。

なぜタイミング練習が重要なのか
バッティングにおいて、タイミングのズレは凡打の最も大きな原因です。
ボールの速さや変化に惑わされると、芯を外したり、ゴロやフライになってしまいます。
一方、良い打者ほど「始動のタイミング」を決めており、スイングの準備を一定に保つことで安定した打撃を実現しています。
ゲーム内でも、投球の軌道を予測し、反応速度を鍛えることでヒット率を高めることができます。
そのため、タイミングを計る練習アプリは、手軽に反応速度を磨ける効果的なツールとなります。
練習アプリの設計方針
ここからは、筆者がJavaScriptで作成した「プロ野球ライジング」用のタイミング練習アプリの基本的な設計方針を紹介します。
● 目標機能・仕様
- 投球開始からタップまでの時間ズレを計測
- 複数の球速パターン(速球・変化球など)に対応
- ノイズ付きモード(タイミングをランダムにずらす)
- 結果フィードバック(早い・遅い・ジャスト)を表示
- 練習履歴を保存し、平均値や傾向を可視化
● 技術構成
- フロントエンド:HTML + CSS + JavaScript
- 描画:Canvas API(2D)
- データ可視化:Chart.jsなど
- 保存:localStorageまたはIndexedDB
- 計測:
performance.now()
による高精度タイマー
● アプリの流れ
- 練習モードを選択(球速・難易度など)
- 「投球開始」ボタンを押すとカウントダウンが始まる
- ボールが飛んでくるアニメーションを表示
- プレイヤーがタップしたタイミングを計測
- 結果を表示(早い・遅い・ジャスト)
打撃タイミング練習アプリ
ボタンで投球開始。クリックでスイング。