リュベンス – 東京で活動する絵画のようなシネマティック・ロック4人組アーティスト

SNOW

2025-12-03

東京を拠点に活動する4人組バンド、リュベンスについて取り上げてみます。

まるで絵画を眺めているような感覚を呼び起こすシネマティック・ロックを武器に、いま注目を集めているアーティストです。

この記事では、結成背景から音楽性、最新リリース、ライブ情報、そして私なりの所感までをまとめています。

ライトに読み進めていただける内容になっていますので、気軽にお楽しみください。

バンドの結成とメンバー構成

結成の背景

リュベンスは2022年に、東京・青山学院大学の軽音サークルで出会ったメンバーを中心に結成されました。

2023年4月からは、現在のメンバーであるセレナ(Vo/Gt)、悦(Gt)、Mary(Ba)、まつまる(Dr)の4名で本格的に活動を開始しています。

バンド名の「リュベンス」は、ギタリスト悦さんが大学で研究していた画家、ピーテル・パウル・ルーベンスに由来しているそうです。

メンバー紹介

  • セレナ(Vo/Gt):透明感と芯を併せ持った歌声が印象的です。
  • 悦(Gt):多くの楽曲を手がけ、“音を絵として捉える”という独自の感性を持っています。
  • Mary(Ba):柔らかい土台を支えつつ、曲全体の雰囲気をまとめるベースが魅力です。
  • まつまる(Dr):緻密で繊細なドラミングが特徴で、楽曲に深みを与えています。

音楽スタイルと魅力

シネマティックな音の世界

リュベンスの音楽はよく“シネマティック・ロック”と評されます。

浮遊感のあるギター、陰影のあるメロディ、そしてセレナの声がひとつの情景を描き出し、聴き手の中で映像が立ち上がるような感覚を味わえます。

ジャンルを越えるアプローチ

インディーロックやニューウェイブ、ポストパンクの影響を感じさせながらも、歌謡曲のような親しみやすさ、ポップスの滑らかさを併せ持っています。

そのため、ひとつのジャンルにとらわれず、さまざまな音楽リスナーが“どこか引っかかる部分”を見つけられるバンドだと感じています。

歌詞とアートワークのこだわり

悦さんが「音と絵は同じベクトルで表現できる」と語るように、楽曲だけでなくビジュアル面の作り込みにも強いこだわりがあります。

各作品の世界観に統一性があり、まさに“絵画のような楽曲”という表現がしっくりきます。


主な作品と最新リリース

これまでの作品

これまでに、EP『ripple』(2023年)、『murmur』(2024年)などを発表しています。

また、「他幸感」「魔的」「風を止めないで」「天使さん」「ほがらかな呪い」などのシングル曲もリリースしており、特に「天使さん」はYouTubeで100万回以上再生され、バンドの知名度を一気に押し上げました。

最新作と今後の展開

2025年10月には、待望の1stフルアルバム『MELT』を配信でリリースし、その後タワーレコード限定でCD版も発売されています。

さらに、このアルバムを引っ提げた「One Man Tour 2025」が10月から11月にかけて全国で開催される予定です。

また、2025年6月にリリースされた新曲「サースティデイズ」も好評で、今後の新作や海外展開にも注目が集まっています。


出典:rubens