「庭遊び」として親しまれてきたコーンホールが、今のアメリカではプロスポーツとして驚くほどの注目を集めています。
その中心にあるのが American Cornhole League(ACL)です。
あまりにもシンプルな競技なのに、急成長ぶりは少し“怖い”と感じるほどです。
ここでは、最新情報を交えながらその状況をわかりやすく整理していきます。
ACLとは何か?
起源と基本情報
ACLは2015年にアメリカで設立された、コーンホール競技のプロリーグです。
コーンホールは、離れた場所に置いた板の穴に豆袋を投げ入れて得点を競う、非常にシンプルなゲームです。
もともとはバーベキューやキャンプの余興で親しまれてきましたが、ACLの登場によって競技として体系化され、公式ルールやランキングまで整備されるようになりました。
ルールと構成の概要
試合は主に2人対2人で行われ、バッグを板の上に乗せたり、穴に入れたりして得点を競います。
ACLではボードの規格やバッグの素材などが細かく決められ、統一された条件で試合が進められます。
選手のレベルは「Pro」「Advanced」「Competitive」などに分類されており、プレイヤー人口の増加に合わせて体系が広がっています。
数字で見るACLの姿
トーナメント数・参加者数
ACLは年間でおよそ2万5千以上の大会を開催しています。
登録選手は10万人を超える規模まで増えており、もはやレクリエーションの枠を超えたスポーツに成長しています。
2025年の世界大会では、賞金総額が70万ドル以上に設定されており、プロ選手の活動が本格的になってきています。
放送・メディア・国際展開
ACLはテレビ局や配信サービスと提携し、試合が全国放送されるほどの人気を獲得しています。
またヨーロッパを中心に海外展開も始まっており、国際リーグとしての存在感も増しています。
アメリカ国内にとどまらず、世界的なスポーツに成長しつつあるのが現状です。
プロ化とビジネスモデルの進化
選手向けのプロ契約制度が整備され、チームリーグの仕組みも整い始めています。
さらに、公式バッグやボードの製造メーカーも増え、専用ギアの市場が急拡大しています。
スポーツとしてだけでなく、産業としても急スピードで育ちつつあります。
出典:American Cornhole League