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For Tracy Hyde
東京を拠点に活動していたインディ・バンド、For Tracy Hydeについて紹介します。
チルウェイヴやドリームポップ、シューゲイザーを軸にしながら、独自の“日本らしい”ポップ感覚を融合させたサウンドが魅力のバンドです。
2012年の活動開始から2023年のラストライブまで、約10年間にわたって精力的に活動してきました。
ここではバンドの歩みや音楽性、解散後の動向、そして個人的な所感をまとめます。
バンドのプロフィール
結成からメンバー構成
- 2012年、夏botが宅録プロジェクトとして始動しました。
- 2014年に女性ボーカルが加入し5人編成となりました。
- その後メンバー交代があり、2015年にボーカルがeurekaへ交代したことで音楽性に大きな転機が訪れました。
- 最終的には夏bot、eureka、Mav、草稿などのメンバーで活動していました。
活動期間と拠点
- 活動期間は2012年から2023年までです。
- 拠点は東京で、国内だけでなくアジア各国でツアーを行うなど、海外でも積極的なライブ活動を展開していました。
音楽スタイルと影響
主要な音楽性
- シューゲイザー、ネオアコ、ドリームポップ、チルウェイヴといった海外インディの影響を強く受けたサウンドが特徴。
- そこにJ-POP的なメロディ感やアニメソングに近いポップさ、青春小説のような歌詞世界が加わり、独自のスタイルを確立していたと言えます。
データと特色
- 1stアルバム『Film Bleu』を2016年12月にリリースしました。
- 2ndアルバム『he(r)art』はオリコン266位を記録しました。
- 3rdアルバム『New Young City』は162位で、アジアツアーのきっかけにもなりました。
- 4thアルバム『Ethernity』は187位、5thアルバム『Hotel Insomnia』は240位でした。
数字としては大きなチャートヒットこそありませんが、インディ・シーンにおける確固たる地位を築いていました。
活動のハイライト
海外ツアーとフェス出演
- 『New Young City』発表後、台湾・シンガポール・フィリピン・インドネシアを回るアジアツアーを開催。
- 2022年にはシンガポールの大型音楽フェス「Baybeats」に出演し、海外でも高い評価を得ました。
5枚目アルバムと解散発表
- 2022年12月に5枚目となるアルバム『Hotel Insomnia』を発表しました。
- 2023年1月、バンドの解散を正式に発表しました。
- 同年3月25日、渋谷WWWXでのライブをもって活動を終了しました。
「現体制での継続が難しい」という判断のもと、活動休止ではなく“解散”を選んだ点が印象的です。
出典:P-VINE CHANNEL
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