10kmマラソンは、今の自分の走力を知るのにちょうどいい距離ですよね。
この記事では、年代別の平均タイムと「速い人ってどれくらい?」という目安をわかりやすくまとめています。
世界トップレベルの最新記録もあわせてチェックしながら、「人間ってこんなに速く走れるんだ…」という世界にも少し触れていきます。
最後に、タイムとの向き合い方についての所感も添えているので、気楽に読み進めていただければと思います。
Contents
10kmマラソンの平均タイムと世界のベンチマーク
市民ランナー全体の平均タイムのイメージ
日本の市民大会データを見ると、10kmの平均タイムは男性で57分台、女性で1時間3分台がひとつの目安になります。
年代別では、男性は15〜34歳と35〜49歳はほぼ同じ56分台で、50歳以上になると平均60分前後になります。
女性は15〜34歳がおおよそ1時間1分、35〜49歳で1時間4分台、50歳以上は1時間3分台となっており、想像よりも落ち幅が小さい傾向があります。
海外データでは10kmの平均が49分前後という推計もあり、日本の平均よりやや速めですが、参加者の傾向や文化の違いもあるため、あくまで参考程度で考えるのが良さそうです。
世界トップ選手の記録(2025年時点)
トラック種目の10000mでは、男子が26分11秒、女子が28分54秒という、まさに異次元の記録が残されています。
ロード10kmでは、女子選手が28分46秒という記録を出しており、トラックより速いタイムになっています。
市民ランナーの平均と比べるとびっくりする差ですが、「こういう世界もあるんだな」くらいの気持ちで眺めると、走る楽しみ方が広がります。
日本の大会データから見る年代別平均タイム
男性の年代別平均タイム
国内の大会データによると、男性の10km平均タイムは57分42秒、中央値は57分18秒ほどです。
年代別のおおまかな目安は次の通りです。
- 15~34歳男性…平均56分前後
- 35~49歳男性…平均56分前後
- 50歳以上男性…平均60分前後
20〜40代はほぼ横ばいで、50代以降からゆるやかに落ちていく流れが見られます。
女性の年代別平均タイム
女性ランナーの平均タイムは1時間3分15秒、中央値は1時間3分ほどです。
年代別の目安は次のようになります。
- 15~34歳女性…平均1時間0分台
- 35~49歳女性…平均1時間4分台
- 50歳以上女性…平均1時間3分台
年齢による変化はありますが、全体的に大きな差はなく、50代以降も安定して走る人が多い傾向です。
年代別・レベル別の「良いタイム」
世界データから見た“そこそこ速い”ライン
海外の指標では、年齢と性別ごとに「ビギナー」「中級」「上級」という段階が示されています。
ざっくりイメージとしては次のようになります。
- 20〜30代男性の“中級”ライン…46〜47分前後
- 20〜30代女性の“中級”ライン…53〜55分前後
- 年齢が上がるにつれて、段階的に少しずつペースが落ちる
あくまで海外の基準ですが、「このくらい走れれば中級なんだな」という感覚をつかむには十分役に立ちます。
日本の平均タイムとどう照らすか
日本の平均が男性57分台、女性63分台なので、このあたりを「真ん中」と捉えられます。
そこから考えると、ひとつの目標ラインは以下のようになります。
- まずは60分切り(サブ60)
- 次に50分切り(サブ50)
- さらに速さを求めるなら40分切り(サブ40)
平均との比較より、「自分がどの帯にいて、次にどこを目指すか」を決めた方が、練習のモチベーションになりやすいです。
出典:UtaRun SUI