40代で新しい現場に入ると、1ヶ月目は様子見が多いですが、2ヶ月目ぐらいから周囲の期待が伝わってきます。
さらに3ヶ月目には、任される範囲とまだわかっていない領域が共存して、独特の状態になります。
この記事では、歴20年のSEが実際に感じた3ヶ月間の転職像を、データを交えながらリアルに紹介します。
同年代でキャリア変化を考える人に、少しでもイメージの材料と「明日への活力のもと」にでもなれば嬉しいです。
Contents
転職者の立ち上がりは3ヶ月以上が主流になっています
いまの転職市場では、40代のオンボーディング期間が平均3.5〜4ヶ月程度とされています。
20代や30代よりも専門性の深さや役割の期待値が高いため、即戦力といっても立ち上がりに時間が必要です。
特にIT業界では、プロジェクト理解だけでも3ヶ月ほどかかる企業が多く、文化理解にはさらに時間がかかる傾向があります。
新しい職場の1ヶ月目:観察フェーズ
役割はまだ曖昧です
最初の1ヶ月は、いわば観察と吸収の時間です。
タスクを与えられても小規模で、まだ“自分の仕事”という感覚にはなりにくい時期です。
人間関係の基礎ができる時期です
誰が情報のハブで、誰が影響力を持っているのかがうっすら見えてきます。
この段階でそれを掴めるかどうかで、2ヶ月目以降の働きやすさが大きく変わります。
2ヶ月目:期待上昇とストレスのピーク
やっと実務が回り始めます
2ヶ月目になると、ようやく実務が回り始めます。
周囲からの期待値が目に見えて高まり、質問されることも増えます。
アンケートでも、40代の転職者は2〜3ヶ月目を最もストレスの大きい時期として挙げる人が多いようです。
まだ知らない仕様が多いことに焦ります
「経験者だからすぐできるはず」という周囲の思いと、自分の理解が追いつかない瞬間が重なる時期です。
このタイミングで自信を失う人も少なくありませんが、それはごく自然な現象だと感じます。
3ヶ月目:成果が出始めるが違和感も
任されるものが増えます
3ヶ月目になると、明確に担当業務が割り振られることが増えます。
IT企業の中には、90日前後を立ち上がり判断の節目とするところもあり、ここで成果が見え始めると立ち位置が安定します。
しかし矛盾の存在も見えてきます
実務や設計、組織文化に「ん?」と感じる部分が見えてきます。
歴が長いほど、この違和感の処理が始まり、現場に合わせるか変えていくかの分かれ目に立つ感覚になります。
出典:Galch Summary Channel