英国出身のシンガーソングライター Holly Humberstone は、内省的でメランコリックな空気をまとった「ダークポップ」を武器に、若い世代を中心に注目を集めています。
2023年には初のフルアルバムをリリースし、その後も新作を発表し続けている勢いある存在です。
この記事では、彼女の歩みや音楽性、最新の活動、そして筆者の感想を交えて紹介します。
初めて聴く人にも、すでにファンの人にも楽しんでいただける内容にしています。
Contents
音楽人生のはじまり
幼少期から活動開始まで
Holly Humberstone はイングランドのグランサム出身で、幼い頃からピアノと歌に触れて育ちました。
2019年には英国の大型フェス「グラストンベリー」で注目され、次第に認知を広げていきました。
デビュー後の成長
2020年にデビューシングルをリリースし、その後立て続けにシングルとEPを発表します。
その流れの中でメジャーレーベルとの契約が決まり、活動のスケールが一気に拡大しました。
音楽性と「ダークポップ」という世界観
彼女の音楽はフォークを軸にしながら、シンセや淡いエレクトロ要素が溶け込んだ独特のダークポップです。
恋愛、孤独、揺れる感情を描く歌詞が印象的で、聴き手の心理と重なりやすい雰囲気があります。
影響を受けたアーティストとして Damien Rice や Phoebe Bridgers などを挙げており、繊細さと芯の強さを同居させたスタイルが魅力です。
彼女の作品は、ただポップで耳になじむというよりも、どこか逃避や浸りの感覚を誘う「観るように聴く」音楽だと感じます。
最新リリースと現在の活動
フルアルバム『Paint My Bedroom Black』
2023年にリリースされた初のフルアルバムは、彼女自身の経験や感情を濃密に閉じ込めた作品です。
暗さや痛み、記憶や居場所といったテーマが貫かれており、批評面でも高い評価を得ています。
ビジュアル面や映像表現も楽曲とつながる形で展開され、世界観をより立体的に描いています。
その後の展開
2023年末にはアルバム収録曲の新バージョンを発表し、2024年には少数曲のEPをリリースしました。
デビュー以来コンスタントな制作が続いており、活動の停滞感がない点も彼女の強さだと思います。
出典:Holly Humberstone