続・全体チャットで間違い指摘はやめたほうがいい理由|まともな人はやってないシリーズ#02

SNOW

2026-01-17

全体チャットでの間違い指摘について、前回の記事では基本的な問題点を整理しました。

今回は「なぜ今の時代により不適切になっているのか」を、少し広い視点で掘り下げます。

リモートワークやチャット文化が定着した今だからこそ、見えてきた違和感があります。

現場目線の感覚も交えつつ、淡々と整理していきます。

全体チャット指摘が増えている背景

チャット文化の拡大

2024年以降、業務連絡の7割以上がチャット経由という調査も出ています。

メールより即時性が高く、履歴も残るため便利だからです。

その結果、注意や指摘も軽い気持ちで投げられがちになっています。

便利さと配慮は別物だという意識が抜け落ちやすい状況です。

リモートワークの影響

総務省の調査では、テレワーク経験者は全体の約3割に達しています。

対面での空気感が共有できない分、言葉の強さがそのまま伝わります。

ちょっとした指摘でも、想像以上に鋭く刺さります。

これは構造的な問題です。


なぜ「まともな人」はやらないのか

指摘の目的を理解している

本来、間違い指摘の目的は品質改善です。

相手を正すこと自体が目的ではありません。

全体チャットでの指摘は、目的と手段が逆転しやすいです。

そこを理解している人ほど、やりません。

周囲への影響を計算している

全体チャットは、当事者以外も見ています。

指摘された本人だけでなく、周囲の心理的安全性も下がります。

「次は自分かもしれない」という空気が生まれます。

これを避けたいと考えるのが、まともな判断です。


数字で見る「公開指摘」のリスク

心理的安全性と生産性

Googleの有名な調査では、心理的安全性が高いチームは生産性が約1.3倍高いとされています。

公開指摘は、この心理的安全性を直接下げます。

結果として、ミスが減るどころか報告が遅れます。

数字的にも合理的ではありません。

離職率への影響

2023年の国内調査では、職場ストレスの要因として「人前での叱責」が上位に入っています。

特にIT業界では、転職コストが低いため影響が顕著です。

小さな積み重ねが離職につながります。

組織側にとっても損です。


出典:Nバク【働くナースに捧ぐ】