TPUがものすごい理由|AI競争のためにGoogleが打ち出した演算装置の集大成

SNOW

2026-02-09

TPUという言葉を最近よく見かけるようになりました。

GPUよりもさらにAI寄りの存在として語られることが多いです。

ただ、一般のPCでは見かけないので実感が湧きにくいかもしれません。

この記事では、TPUがなぜ「ものすごい」と言われるのかをそれとなく整理します。

TPUとは何者なのか

TPUは、Googleが独自に開発したAI専用の演算装置です。

正式にはTensor Processing Unitと呼ばれます。

CPUやGPUとは設計思想が大きく異なります。

TPUの基本的な立ち位置

  • Googleが自社サービス向けに開発しています。
  • 主な用途は機械学習、とくにディープラーニングです。
  • 汎用計算よりもAI処理に特化しています。

最初のTPUは2016年に公開されました。

そこから世代を重ねて急速に進化しています。


なぜAI競争に特化した設計なのか

Googleは、AIをサービスの中核に据えています。

検索、翻訳、広告、YouTube、生成AIまで幅広いです。

これらを支える計算量は桁違いです。

背景にある計算量の爆発

  • 大規模言語モデルの学習には膨大な演算が必要です。
  • GPUだけでは電力効率が課題になります。
  • データセンター全体の最適化が必要になります。

そこで「AI専用に割り切った演算装置」としてTPUが生まれました。

競争というより、生存戦略に近い印象です。


GPUと比べて何が違うのか

TPUはGPUの上位互換というわけではありません。

役割がかなり限定され、その分、刺さる場面では圧倒的です。

TPUの強み

  • 行列演算に特化しています。
  • 電力効率が非常に高いです。
  • 大規模並列処理を前提にしています。

世代によって差はありますが、TPUは数十〜数百TOPS級の性能を持ちます。

同じ演算をGPUで行うより、消費電力を抑えやすい点が評価されています。


出典:安野貴博の自由研究