パソコンを立ち上げて30分ほどすると、なぜかインターネット接続が切れてしまう。
地球儀マークが現れ、ブラウザはどこにもつながらない。
ルーターを再起動しても直らないのに、PCを再起動するとつながる――そんな奇妙な現象に悩まされた。
原因は、ネットワークドライバとウイルス対策ソフトの組み合わせ技でした。
1.現象の詳細と初期対応
-
パソコンを起動後、最初は正常にインターネットに接続されている
-
30分ほどすると、突然「地球儀マーク」が現れ、インターネット接続なしの状態に
-
ルーター再起動やLANケーブルの抜き差しでは改善されない
-
一方、パソコンを再起動するとすぐにインターネットは復旧する
このサイクルが繰り返されたため、最初に疑ったのはWi-Fiや回線側の問題。
しかし、他の端末では問題が起きていないことから、原因はそのPC固有の問題と判断した。
2.調査の結果わかったこと
2.1 AvastとRealtekドライバの相性
Avastが表示した通知により、ネットワークアダプタ「Realtek PCIe GbE Family Controller」のドライバが古いと判明。
調べてみると、以下のような事例が多く報告されていた。
-
AvastのWebシールドやネットワークインスペクション機能が、古いRealtekドライバと干渉する
-
特にWindowsの大型アップデート後、ドライバとセキュリティソフトの相性問題が顕在化しやすい
-
この組み合わせにより、一定時間後にIP再取得が失敗し、ネットワークが遮断されるケースがある
2.2 省電力設定やDHCP更新タイミングの可能性も
-
Realtekドライバの省電力設定が有効になっていると、しばらくするとアダプタがスリープ状態に
-
DHCPのリースタイムやルーター側の設定によっても、接続更新時にトラブルが起きる可能性がある
3.解決までのステップ
3.1 ドライバの更新
-
デバイスマネージャーから「Realtek PCIe GbE Family Controller」のドライバを更新
-
自動検索で更新できない場合は、Realtek公式サイトから最新版をダウンロードして適用
3.2 Avastの設定見直し
-
Webシールドやネットワークスキャン機能を一時的にオフにして検証
-
ドライバ更新後も不安定なら、一時的にAvastをアンインストールして動作確認する
3.3 省電力設定の無効化
-
デバイスマネージャー → ネットワークアダプター → 「電源の管理」タブ
-
「電力の節約のためにコンピューターがこのデバイスの電源をオフにする」のチェックを外す
結論
今回の問題は、古いネットワークドライバとセキュリティソフトの組み合わせによって引き起こされた。
特にRealtek製のアダプタとAvastは過去にも似たトラブルが報告されており、ドライバの更新とAvastの一部機能の見直しで解決に至った。
ネットワークの不調が30分という妙なタイミングで現れる場合、「ドライバ」+「セキュリティソフト」+「省電力設定」の3点を見直すと突破口が開けるかもしれない。
SNOWさんが思ったこと
たまたまタイミングが悪かったというか、間が悪かったというか、無事になおってよかったです。
当のセキュリティソフトさんが、ドライバが古いのがあることを教えてくれました。
わからないままだったら、パソコン買い換えまであったと思うので、ノートからデスクトップに買い替えたい気持ちも少しないことはないけど、感謝ですね。