3.「無駄無駄無駄無駄ッ!」と言いたくなる非効率なExcel管理
バージョン管理もなく、アクセス制限もない「共有フォルダのExcel」は、まさにカオス。
どこをどう更新したらいいのか分からず、最後は「とりあえず全部手打ちで」になることも。
データドリブンな開発が叫ばれる一方で、現場レベルでは旧式の運用が根強く残っています。
2024年の国内調査でも、開発現場での“非構造化データ”利用の実態が問題視されました。
それでも使い続けられるのは、「エクセルという名のザ・ワールド」に時間を止められているからかもしれません。
出典:Youtube(Warner Bros. Japan Anime)
4.「おまえ、見えているのか…このコードがッ!」と新人が詠唱
レビュー中に見せられる巨大なif文、二重三重のネスト、1メソッド100行超の処理…。
新卒や中途が目を丸くするのも無理はありません。
これはもはや読み物ではなく「暗黒のスタンド」そのもの。
ペアプロやリファクタリングの文化がない現場ほど、この“闇の遺産”が継承されがちです。
教育とリーダーシップの不在が、コードにそのまま反映されるという点で、ある種の“系譜”が形成されます。
5.「これは…どこから手を付ければいいんだ…?」というレガシー構成
レガシーシステムにありがちな、「画面もバッチもDBも全部ひとつのプロジェクト内にある」構成。
依存関係の地雷を踏んだ者が、必ずしも生還できるとは限りません。
モジュール分割の理論は広まっても、既存資産のリファクタリングにはコストも人手もかかります。
その結果、危険なまま放置されることが多く、“誰も触れない”状態へ。
まさに「DIOの館」のように、近づく者を次々と返り討ちにする罠が仕掛けられています。
6.「ログを…消しただと…?」と絶望するバグ調査
「それ、ログ残ってません」「ログ出してません」、この言葉を聞いた瞬間、すべての調査が振り出しに戻る。
エラーハンドリングやログ出力は、しばしば“あとで”実装される領域とされますが、
本来は開発初期から設計に組み込むべきセーフティネットです。
「なにも記録されていないログは、スタンド使いと同じくらい恐ろしい」――これ、真理です。
7.「えっ、誰がそのライブラリを…?」と依存関係が謎のままビルド通過
npmやMavenによるライブラリ自動管理が主流になった今、
気づけば誰かが「使ってみた」ライブラリが残ったまま、本番環境にデプロイされることも。
特に脆弱性対応が求められる時代において、これは“スタンド使いが仲間にまぎれている”状態と同じ。
しかも、最初に仕込んだ人はすでに転職済み…など、ミステリーとしても成立するレベル。
CI/CD導入やSBOM管理が急務とされる理由が、ここにあります。
出典:Youtube(セイト先生のWeb・ITエンジニア転職ラボ)
8.「仕様書は…ない。だがコードはある」なコードリーディング地獄
設計書なし・仕様書なし。あるのはコードのみ。
しかも命名規則もコメントも統一されていない…。
まさに“記憶をなくしたジョルノが遺された矢を読み解く”かのような状況です。
逆に、コードを通じて仕様を推理するスキルが磨かれるという面もありますが、これは明らかに異常な環境適応です。
9.「レビューお願いしまーす(ただし金曜日17:55)」の攻撃
悪意があるのか、純粋なのか、いまだに議論の絶えないタイミング。
週明けに返すつもりが、うっかりマージされて事故ることも。
これは“時を止めて攻撃をしかける”ザ・ワールドそのもの。
レビュー依頼のマナーとして、相手の余裕も“時の流れ”として考慮すべきです。
10.「この機能…オレが作ったんだぜ(5年前)」の謎の誇り
もはや誰も触れていない機能を誇らしげに語る元開発者。
ただし、現場では誰も使い方がわからず「レガシー機能化」していることも。
機能の作成履歴やナレッジをどう記録・継承するか。
開発現場の持続性は、意外と“語り部”に依存していることがあります。
その語り部がいなくなったとき、ソースコードはただの“化石”になってしまうのです。
まとめ
ソフトウェア開発は、ジョジョのスタンドバトルのように「見えない力」との戦いの連続です。
理不尽に抗いながらも、自らの矜持と技術力をもって挑み続ける――それが現場のエンジニアたちの「黄金の精神」なのかもしれません。
奇妙で、過酷で、でもどこか美しいこの世界を、今日もまた誰かが「無駄無駄無駄」と叫びながら進んでいくのです。
SNOWさんの体験談
ある日、初めて参加するプロジェクトにアサインされて、なんか雰囲気がおかしいなと。
会話は少ないし話しかけても伏し目がちなメンバーの方々、それで担当するのはそこそこのボリュームのコード。
それでも「勉強を武器にしない系国立大院卒」のSNOWさんは、そこそこのボリュームでも対応は可能。
ほぼ定時帰りでいい感じに作業を進めていく、そうしたらトラブル発生、僕が担当しているところではないのになーんか僕の方を見る人たち。
そこそこのボリュームなだけにそこそこの修正もしなきゃいけないんだけど、それが悪いみたいに言ってくるパラドックスッッ!!
じゃなくて、客観的に物事を見ることができるメタ認知能力!
この業界で仕事をする上で、最重要スキルと言っても過言ではないことを思い出しました。