カルロス・バルデラマ ― コロンビア代表が誇る孤高のレジェンド


ピッチに立てば、一目でわかる存在感。

金髪アフロと落ち着いた所作、そして抜群のパスセンス。

彼の名前はカルロス・バルデラマ。

唯一無二のスタイルで、世界中のサッカーファンを魅了してきました。

1. バルデラマってどんな選手だったの?

バルデラマは1985年から1998年にかけて、コロンビア代表としてプレー。

代表戦に111試合出場し、11ゴールをマークしました。これは同国で歴代2位の記録です。

彼は3度のワールドカップ(1990、1994、1998)に出場し、いずれもキャプテンとしてチームを牽引。

国内外のクラブでも活躍し、フランスのモンペリエでは1990年にカップ戦を制覇。

アメリカMLSの創成期にも参加し、1996年にはリーグMVPに選ばれました。

その後も2000年には、1シーズンで驚異の26アシストを記録。

世界中のサッカーファンに“パスの魔術師”として強く印象づけられました。


出典:Clasicos Futbol TV


2. スタッツから見るバルデラマのすごさ

彼の最大の魅力は、得点よりも“チャンスを作る力”。

MLSで通算114アシストを記録し、今なお歴代トップクラスの成績です。

また、1987年と1993年には南米年間最優秀選手に輝き、1987年のコパ・アメリカでは大会MVPにも選ばれました。

代表とクラブを合わせて705試合に出場し、63ゴール。

この数字からも、いかにバランスよく長く活躍してきたかがわかります。

派手さはないけれど、そのパス一本で試合の流れを変えてしまう。

そんな“職人”のようなプレースタイルが彼の魅力でした。