3.人と人との時間がもつ贅沢さ
電話をゆっくり使う、手紙を出す、近所づきあいを楽しむ。
これらは少し前まで日常に当たり前のようにあった人間関係の形でした。
総務省の通信利用動向調査によると、家庭の固定電話普及率は2000年に約90%あったのが2023年には60%を下回っています。
スマホ時代になり、直接声を届けることが「特別なこと」に変わりました。
また、友人同士で時間を気にせず語り合う夜も、今では貴重です。
長時間労働やSNSでの短い交流が主流になり、時間を共有することそのものが大きな贅沢になっています。
「昔はよくあったよな」という記憶が、現代では特別なイベントに近づいているのです。
まとめ
かつては当たり前だった「家族そろっての夕食」や「縁側のある暮らし」「銭湯でのひととき」。
こうした風景は今では“ちょっとした贅沢”になりつつあります。
その背景には、生活リズムの多様化や住宅事情の変化、デジタル化による人間関係の変容があります。
だからこそ、日常の中で少しだけ立ち止まり、「昔の当たり前」を取り戻す工夫をすることが、豊かさを感じる近道なのかもしれません。
あなたにとって「今では贅沢になってしまったこと」は何でしょうか。
SNOWさんが思うこと
時代のせいだから許されていることや、あるいは時代についていけてないから怒ってしまう。
テクノロジーは確実に発展していて、それに合わせて文化も変容して、交流のしかたも変わっていきます。
Civillizationというオンラインゲームについて、AIに教えてもらっていて、そういうことを思いました。
あいつめっちゃムカつく、いやそれ時代のせいやでとか、昔はこんなだった、いやそれ昔やからやとか。
明確に定義されたルールに従わないのはよくないとしても、どんなに有名人でも「その人だけが悪い」ということは、世の中にはほとんどないんだろうなという気がしています。