持久力は「心肺が強いかどうか」だけでは語れない時代になっています。
最新のスポーツ科学では、4つの指標で総合的に評価する考え方が主流です。
VO2max、乳酸閾値、ランニングエコノミー、そして耐久性(Durability)について、わかりやすく解説します。
Contents
VO2maxとは何か
最大酸素摂取量の意味
VO2maxは「1分間にどれだけ酸素を取り込めるか」を示す指標です。
単位はml/kg/minで表され、持久力の基礎能力とされています。
一般男性の平均は約35〜45ml/kg/min、ランナーでは50以上が目安です。
エリートランナーになると70〜85ml/kg/minに達します。
どこまで重要なのか
VO2maxが高いほど、理論上は高い強度で運動を続けられます。
ただし、VO2maxだけではレース結果は決まりません。
実際には同じVO2maxでもタイムに差が出るケースが多く報告されています。
乳酸閾値(LT)の役割
「どこまで楽に走れるか」の指標
乳酸閾値は「乳酸が急激に増え始めるポイント」で、超えると一気にきつくなります。
一般的には最大心拍数の約70〜85%が目安です。
パフォーマンスとの関係
トップランナーは、この閾値が非常に高い位置にあります。
つまり「楽な状態で速く走れる」時間が長いということで、10kmやハーフでは特に重要な指標とされています。
ランニングエコノミー(効率)
エネルギー消費の少なさ
ランニングエコノミーは「同じ速度でどれだけエネルギーを使うか」を示します。
研究では、エコノミーの差でパフォーマンスの30〜40%が説明できるとされています。
つまり、無駄のないフォームがそのままタイムに直結します。
フォームとの関係
上下動が少ない、接地が安定しているなどが特徴です。
見た目がコンパクトでも速い選手は、この能力が高いケースが多いです。
あなたのように「小さく見えるフォーム」で伸びるのはここが理由です。
耐久性(Durability)
最新概念「崩れにくさ」
耐久性は2025年以降に注目されている新しい指標です。
長時間運動でパフォーマンスがどれだけ低下しないかを表します。
例えば後半の心拍ドリフトやフォームの乱れなどが対象です。
なぜ重要なのか
マラソンでは後半のペース低下が30%以上になることもあります。
耐久性が高い選手はこの低下を最小限に抑えます。
最近ではAIやウェアラブルで、この低下を予測する研究も進んでいます。
出典:健康の雑学