香川県丸亀市とアサヒ飲料が「包括連携協定」 – CO₂を食べる自販機とは?

香川県丸亀市とアサヒ飲料が、環境や健康、防災などに関する包括連携協定を締結しました。

この中でも特に注目を集めているのが「CO₂を食べる自販機」の導入です。

未来的な響きを持つこの機械は、どのような仕組みで、どのような社会的意義を持っているのでしょうか。

本記事では、この話題を通じて、環境技術と地方自治体の連携について考察します。


1.丸亀市とアサヒ飲料の取り組み内容

2024年、丸亀市はアサヒ飲料と「地域課題解決に向けた包括連携協定」を締結しました。

対象となる領域は、環境負荷削減・資源循環・観光振興・防災・健康促進など幅広く、今後数年間を見据えた長期的な協働プロジェクトです。

アサヒ飲料側は、環境に配慮した製品開発や再生素材の活用を進める中で、CO₂削減技術の実証的導入として、香川県への展開を進めています。

この流れの中で登場したのが、CO₂を吸収・除去する「新型自販機」です。これは、四国地方では初の導入となります。

連携内容はPR的なパフォーマンスに留まらず、実際の都市課題への応答を視野に入れており、

たとえば公共空間でのリサイクル促進や災害時の飲料提供機能なども想定されています。


出典:アサヒ飲料公式YouTubeチャンネル


2.CO₂を食べる自販機の正体とは

「CO₂を食べる」という表現は、あくまで通称です。

実際の機能としては、自販機内に設置されたフィルターと触媒素材により、周囲の空気中のCO₂を吸着・分解するという仕組みです。

この技術は、炭酸ガスを吸収する鉱物(たとえば水酸化カルシウムなど)や、人工光合成に類似した作用を持つ材料によって実現されており、既に欧州や一部の先進都市で実用化が進んでいます。

アサヒ飲料のケースでは、「商品を買う」という行為自体がCO₂の除去と結びつくよう設計されており、ユーザーに対する環境意識の啓発も担っています。

つまり、エコロジーを“感じるだけでなく体験できる”装置としての役割が期待されているのです。

1台の自販機が1年間で吸収するCO₂量は数kg程度と推定されており、効果としては象徴的ですが、「見える脱炭素」の入口として注目を集めています。


3.自治体と企業の連携が生み出す未来像

今回のような取り組みは、単なるCSR活動ではなく、「地方都市と企業の共創による持続可能な社会モデルの構築」として位置づけられます。

香川県のような中規模都市においては、企業の先進技術を受け入れることで、住民への教育的インパクトや地域ブランド価値の向上が期待できます。

一方、企業側は「都市フィールドでの実験機会」を得られることで、技術の社会実装・データ取得に繋がります。

こうした連携モデルは、今後の地方自治体のあり方を変える可能性を秘めています。

すなわち、“単独で行政が課題解決を図る”時代から、“共創によって課題を解体・再定義しながら未来を構想する”時代へとシフトしているのです。


まとめ

丸亀市とアサヒ飲料の協定は、「CO₂を食べる自販機」という話題性だけでなく、地方行政と民間企業の新たな関係性の象徴です。

目に見える形で脱炭素の第一歩を示すこの取り組みは、規模の大小を問わず、全国の自治体にとって参考になるモデルケースと言えるでしょう。

環境意識の醸成と、地域と企業の双方向的な発展。

未来に向けて、これらの“小さな一歩”が、大きな意味を持つ日が来るかもしれません。

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SNOWさんが思うこと

温暖化をなんとかしてくれー、アサヒ飲料さーん、こんなことを知ってしまった以上、今後はジハ〇ピ一択(ジ〇ンピはサントリーさんですね)。

というわけで、アサヒの緑色の自販機を見つけたら覚えておくようにしよう、近所のイオンの3階あたりにあったようなそうでもなかったような。

そもそも去年、四国に初登場したばかりなので、そんなゴロゴロあったらそっちの方が怖いということで、まだあんまりない今日に感謝。

でもなんか新しい世界観を考えて、そこまで集客につながる気がしないので、儲けとかじゃないと思うしわかっていてやってると思うけど、実際に作ってしまう人がいるのがすごいですよね。

逆に流行ったら素晴らしいですよね、Google検索が他のいろんなサーチエンジンで採用されたように、CO₂食べる機能がいろんな自販機に搭載されてほしいので、僕はアサヒ社の株を買おうかといま検討しています。