大相撲名古屋場所 – 中日の取組みを終えた成績から読み解く優勝争いのゆくえ

大相撲名古屋場所も中日(8日目)を終えて、いよいよ後半戦へ突入。

星の並びを見ると、今場所は予想以上に混戦模様。

1敗勢が4人も並び、横綱・大の里も2敗で追う展開に。

ここから誰が抜け出すのか、データと視点で考えてみます。


1.1敗勢が主役に躍り出る展開

中日終了時点で1敗を守っているのは、霧島・玉鷲・一山本・草野の4人。

番付的には関脇から前頭14枚目まで幅広く、混戦ムードが強いです。

特に霧島は三役で唯一の1敗勢。安定感があり、終盤でも崩れにくい印象があります。

玉鷲は40歳とは思えない突き押しで白星を重ねており、今場所の“鉄人”枠として存在感を放っています。

一山本や草野も勢いに乗っており、調子の波がないまま1敗をキープできるかが焦点です。

1敗という事実が重い。これだけで優勝候補筆頭に名乗りをあげる資格は十分です。

中日を終えて、ここまで横綱・大の里が2敗していることで「全勝優勝」の目は消えました。

むしろ、1敗勢の潰し合いを制した者が、単独トップに躍り出る可能性が濃厚です。


出典;とりあえず当面 大相撲観戦チャンネルにしときますわ  チャンネル


2.2敗勢にも逆転のチャンスはある

2敗組は横綱・大の里を筆頭に、高安・宇良・安青錦・琴勝峰・御嶽海などがひしめきます。

大の里は7月場所で横綱昇進したばかりの新横綱。2敗とはいえ、地力の高さと経験でまだまだ優勝候補。

ただ、内容的にはやや苦戦している場面も見られ、楽な展開とは言えません。

今後1敗勢との直接対決を制するかどうかがカギとなります。

高安や宇良も安定した星勘定を保っており、上位との組み合わせ次第では一気に浮上する可能性も。

2敗という成績は、終盤にかけて“逆転力士”として評価される立場です。

特に注目したいのが、2敗の小結・高安。長く上位で戦ってきた経験が活きるタイミングかもしれません。

終盤の“地力勝負”になったとき、このグループからの飛び出しに期待するファンも多いはずです。