若き才能が輝くF1シーズン、いよいよ折り返し地点を迎えました。
注目の舞台は、伝統とスピードが交差するスパ・フランコルシャン。
今季のタイトル争いは、かつてない構図で進行中です。
そして、その最前線には“日本の侍”の姿も見えています。
1.若き双頭竜=マクラーレンの快進撃
2025年シーズン、最も勢いに乗っているのはマクラーレン。
ドライバーズランキング1位のオスカー・ピアストリ(234pt)と2位のランド・ノリス(226pt)が、まさに“二頭の竜”としてチームを牽引しています。
2人は同じマシンに乗りながらも、タイプの違うアプローチでライバルに挑みます。
ピアストリは冷静沈着なレース運びが光り、ノリスは積極的な仕掛けとタイヤマネジメントに定評があります。
チームとしても戦略の幅が広がり、今季はコンストラクターズポイントでも大きくリード。
これまでレッドブルが築いてきた“無双時代”に風穴を開ける存在になりました。
スパ・フランコルシャンは高速とテクニカルが入り混じるコース、マクラーレンの空力パッケージとの相性も良く、再度のダブル表彰台の可能性も十分あります。
出典:Pichu London
2.孤高の王=フェルスタッペンの逆襲はあるか
王者マックス・フェルスタッペンは現在3位(165pt)と苦しい位置にいます。
かつてのような圧倒的支配力はやや影を潜めていますが、それでも彼の存在感はF1の中核そのものです。
レッドブルのマシン開発は今季やや停滞気味、中盤以降はアップデートの効果も限定的で、フェルスタッペンは多くのレースで苦しい戦いを強いられました。
それでも彼は「単独でも勝てる王」であることを証明し続けています。
ポールポジション獲得やリカバリーレースは健在で、スパのような純粋なドライビングが試される舞台では本領発揮も期待できます。
マクラーレンの2人に挟まれる構図は不利にも見えますが、タイトル争いをまだ終わらせたわけではありません。
孤高の王者は、むしろここからが見せ場です。