3.最終回の衝撃と「謎のまま終わること」の魅力
TV版最終回の25・26話は、今見ても異様だ。
予算不足という制約を逆手に取り、心理描写だけで終わらせた演出は、リアルタイム視聴者を大きく揺さぶった。
・紙芝居風の演出
・突然の祝福「おめでとう!」
・世界観の説明放棄とも受け取れる構成
当初は「意味不明」との批判が殺到したが、その後『Air/まごころを、君に』である種の回答を提示。
それでもなお明確な説明はなされず、観る側が補完し、議論し、語り合うことで物語が延命されていった。
これは、「完璧な物語はすぐに忘れられる」という逆説的な教訓を体現している。
“謎を残す”ことが、長く語られ続ける最大の戦略になったのだ。
まとめ
『エヴァンゲリオン』が流行した理由は、単に斬新な内容や人気声優の起用だけではない。
・社会の閉塞感にシンクロした登場人物たちの苦悩
・複雑で深読み可能な世界観とメディア戦略
・あえて視聴者に“理解させない”という未完の構造
これらが合わさり、見る人を“作品の共犯者”にしていった。
昭和育ちの筆者から見ても、エヴァは「時代の転換点を象徴したコンテンツ」であり、今なお心に刺さるのは、“正解を与えない勇気”があったからだと思う。
SNOWさんが思うこと
僕はあの「空を飛ぶひし形の使徒」が出てきた回で、あえなく脱落した族の者です。
高専とか通っていたので、休み時間になるとけっこうな確率で「エバエバ・・・」と、それ以外は謎単語ばかりでわかりませんでした。
しかし大人になって社会に出て、ひし形のやつまでは見ることができました。
そしてAIができて、教えてくれるようになって、なぜあれが良かったのか、聞いて見るとけっこう高度な流行り方をしていたんだなーと感心しました。
いつかまた、ひし形あたりから見るかもしれないですね。
今後の運営の参考にさせていただきまする。