3.日本でも応用できるアラスカ建築のヒント
日本もまた地震大国であり、アラスカから学べる点は多くあります。
まず第一に、「地震はいつか起きる」という前提で暮らしを設計する思想です。
これはハード面だけでなく、住民の意識づくりにもつながります。
実際、アラスカではコミュニティレベルで避難計画が共有され、地震時の役割分担までが話し合われています。
次に、建築面で言えば、「シンプルな構造」「低層住宅」「木造フレーム構法の活用」は日本でも十分に実践可能です。
特に日本の寒冷地(北海道・長野など)では、アラスカの断熱・防災思想を取り入れた家づくりは相性が良いと言えるでしょう。
また、「住まいをライフラインの一部と捉える」という視点も重要です。
太陽光+蓄電池、薪ストーブ、水の備蓄、食料庫。
これらは一見、サバイバル的に見えるかもしれませんが、実際の地震後には確実に役立ちます。
日本は技術力が高いため「完璧な防災設備を整える」ことに意識が向きがちですが、アラスカでは「設備は壊れるもの」として、壊れたあとでも生き延びられる暮らしを設計しています。
これは、技術頼みのリスク回避型から一歩踏み込んだ、「暮らしを含めたレジリエンス(回復力)」の発想です。
出典:TechFreeze
まとめ
アラスカでは、毎年のようにM7級の地震が起きていますが、それでも大きな被害が抑えられている背景には、シンプルで実用的な建築と、「自分たちの命は自分で守る」という暮らしの思想があります。
日本でもこのアラスカ型の考え方は十分に応用可能です。
ただ高価な装備を揃えるのではなく、「耐える家・生き延びる暮らし」の両面から、防災を設計する視点を持つことが今後ますます重要になってくるでしょう。
SNOWさんの感想
日本より地震が多い国ってあんまりないと思っていたけど、毎年M7クラスがくるっていうのは日本を超えている感じがします。
そんな環境でどうやって生活をしているのか、というかそういう環境ゆえに大都市ではない。
大都市ではないけど過酷な環境でビクともしていない構造は、参考にできることがあるんじゃないかということで記事にしてみました。
仕事でもそうですが、快適であるためには、まず安全で安心であることが大事だと思っています。
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