夏の夜、英単語帳をめくりながら「これ、知ってるはずなのに」と思う瞬間、海外ドラマを見ていて、字幕がなければ不安になる自分。
それでも学校で習った英語は一応わかるし、旅行の会話も少しできる、そんな「中学英語はそこそこ覚えてる」人に向けた学習法をまとめます。
中途半端なレベルは、実は一番伸ばしやすい位置です。
今の知識をどう活かして、次の段階に進めばよいかを考えてみましょう。
1.まず「聞ける英語」を広げることが大事
中学英語レベルの人は、単語や文法の基礎は持っています。
ただ、会話やリスニングとなると「知っているのに聞き取れない」場面が多い。
例えば、英語ニュースのスピードは1分間に約150ワードと言われています。
日本人が自然に理解できるのは、最初はその半分程度、だからこそ、最初は「やさしい英語ニュース」や「Podcast」から慣れると良いのです。
おすすめは「NHK World Easy」や「BBC Learning English」、短いニュースを毎日聞くことで、単語と発音のつながりが耳に馴染んできます。
机に向かわなくても、散歩や家事の時間に耳だけ英語にすれば習慣化しやすいです。
2.「読む力」を武器にして自信をつける
聞き取りが苦手でも、読むことならもう少し得意だと感じませんか?
中学英語レベルなら、すでに基本的な英文記事や短い小説なら理解できます。
最近のデータによると、日本人学習者はリーディングでリスニングより平均10〜15点高いスコアを取る傾向があります。
これは「文字で見るとわかるのに、音になると難しい」典型的なパターン、ここで有効なのが「多読」です。
例えば、語数が5万語程度の洋書を1冊読み切ると、大きな達成感があります。
おすすめは「Oxford Bookworms」や「Penguin Readers」といった学習者用の分かりやすい本。
読みながら「知ってる単語がこんなに使えるんだ」と気づけると、英語がぐっと身近になります。
自分の中で「読める→理解できる→伝えたい」と段階的にモチベーションも生まれます。