[日進月歩]巨大な建造物を作る方法 2025年最新版

巨大建築の進化は止まらない。

アジア・中東を中心に、高さや木造規模で新たな記録が続々誕生している。

建築技術・材料革新・データ活用が融合し、構想から完成までの全工程が高度化。

2025年時点で注目すべき最新建設手法を整理する。

1.最新トレンドと要件

1.1 規模と素材の進化

  • 超高層ビルでは500 m超が当たり前に。例えば、ブルジュ・ハリファ(828 m)は依然世界最長であり、新たなプロジェクトで追随が進む

  • 木造巨建築では大阪万博「大屋頂環」が全長約2 km、最大高さ20 mを誇り、2025年3月にギネス世界記録に認定された

1.2 環境・安全・社会的制約

  • CO₂排出の抑制が必須。コンクリートをグリーン化する技術や、木造化による炭素削減が積極活用されている

  • 防災・耐震・免震設計は規模拡大に伴い高度化。

  • 地域調整・市民理解、公的容積インセンティブなどの制度も設計段階から組み込まれる


2.設計~施工の高度化

2.1 デジタル設計統合

  • BIMやGISを用いた3D/4Dモデル設計により「一体化設計」が進展。構造・設備・工期を同時に検討し、現場での手戻りを減少

2.2 モジュール化とプレファブ施工

  • 工場で標準化・プレハブ製造し、現場で組み立てるモジュール化建築が急増。品質確保と工期短縮に寄与

  • プレキャストコンクリート、CLT(直交集成材)など多素材融合で施工スピード・環境対応ともに強化。

2.3 高強度素材と施工機械

  • 高強度(150 N/mm²以上)コンクリート、ハイブリッド鋼などで高層建築の強度・軽量化を両立。

  • 自動クレーン・現場ロボット・ドローン活用により、安全性と施工精度を向上。

2.4 AI・リスクマネジメント