「なんでこんなに日本はうまくいかないんだろう?」
そんな空気を感じることが増えてきました。
でも実は、日本だけが苦しいわけじゃないという視点もあります。
今回は、世界全体の動きを整理してみたいと思います。
1.コロナ後の回復は一部だけだった
パンデミック明け、一時的に「世界は復活した」と言われました。
けれども実際には、2021〜2022年をピークに成長率は下り坂、IMFの最新報告では、2025年の世界成長率は2.9%、これはコロナ前の平均(約3.5%)を明確に下回っています。
特にOECDは「2020年代後半の経済成長は長期低迷に入りつつある」と分析、米中貿易摩擦、サプライチェーンの分断、労働力不足など、複合的な理由が重なっています。
2024年時点で、中国も不動産問題や若年失業率の高さが深刻、ドイツもインフレとエネルギー高騰で2023〜2024年と2年連続マイナス成長に。
つまり「コロナ明けの世界=明るい未来」とは言い切れなかったということになるのかもしれません。
出典:アップデート・ニッポン
2.国ごとに違う“しんどさ”がある
2025年の今、国ごとに苦しみの種類が違っています。
アメリカは一見堅調に見えますが、利上げと物価高のバランスで苦戦中、“火と氷”の両方を抱えていて、「成長かインフレか」の難しい舵取りが続いています。
ヨーロッパは天然ガス価格の高止まりが痛手で、特にドイツの製造業は大打撃、IMFは「欧州の景気回復にはさらに時間がかかる」と警告しています。
一方で、新興国や低所得国はもっと深刻、ウクライナ戦争や気候変動の影響で、食料・燃料価格が上昇。
世界銀行の1月レポートでは、アフリカや南アジアで生活苦が広がっていると報告されました。
特に気候変動による農業被害が深刻で、物理的に生きることが難しくなっている地域も。
つまり、国によって「苦しみのかたち」が違っていて、それでも共通しているのは、楽な国というのはほとんど存在しないという事実です。
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