サイドを封じても決められてしまう。
そして、背の高いファン・ブイテンを置いても完封には届かない。
そんなときに試したいのが、DMFでヤン・コレルをマンマークする戦術です。
ここでは実際の対戦経験と、現環境での傾向をもとに、効果や注意点を丁寧にまとめていきます。
ヤン・コレルの特徴と現環境での強み
高さとヘディングの圧倒的優位
ヤン・コレルは身長202cmという規格外の高さを誇り、ヘディングでの強さは圧倒的です。
クロスやロングボールの競り合いでは、ほとんどのDFが後手に回ってしまいます。
セットプレーでもターゲットになりやすく、相手にすると非常に厄介な存在です。
決定力とフィジカルの強さ
ゴール前での決定力も高く、身体を張ったプレーに強みがあります。
マークが少しでも緩むと、ワンタッチでゴールに沈められる場面も少なくありません。
スピードは平均的
その一方で、スピードやドリブル性能は平均的です。
ただし、ポジショニングとタイミングが上手いため、動き出しを止めない限り失点のリスクは残ります。

サイドを止めても決められる理由
ヤン・コレルが厄介なのは、サイドを完全に封じても得点されることがある点です。
- 中央からのワンタッチで合わせられる
- セットプレーで狙われる
- ミドルやセカンドボールの拾いから押し込まれる
つまり、サイドの守備を固めるだけでは対応しきれない状況が生まれ、中央での受け渡しやマーク精度を高める必要があります。
背の高いCBを置いても完封できなかった理由
高さで勝負するために、ファン・ブイテンのような大型CBを配置しても完封は難しいという声があります。
- 高さを合わせても、マークのタイミングで負ける
- 他のFWやOMFが空く
- セットプレーで複数ターゲットを作られて対応が分散する
要するに、能力が尖りすぎて高さだけでは止められないということで、対策としてマークの距離感や、寄せるタイミングが重要になってきます。
DMFでマンマークする戦術のポイント
この戦術の狙い
DMFでヤン・コレルをマークさせることで、CBが他の攻撃対応に集中できるようになります。
また、コレルが中盤に下りてボールを受ける動きにも素早く反応できるため、自由にプレーさせにくくなります。
メリット
- DMFが中盤と最終ラインの間で素早く対応できる
- CBが別の選手を見る余裕が生まれる
- サイド封鎖後の中央侵入を抑えやすい
デメリット
- DMFの負担が大きく、スタミナ切れを起こしやすい
- コレルがポジションを変えるとマークが外れる
- 他の選手のマークが手薄になり、二次攻撃で失点することがある
それでも強い攻め方には変わりないので、1点や2点とられる覚悟は必要になりますが、そこまでヤン・コレルを気にする必要がなくなるのは、大きなメリットだと思います。
出典:Bundesliga