JUnitを使ってテストを書いているけど、どこか手応えがない、そんな経験、ありませんか?
実はそれ、よくある“使い方の勘違い”かもしれません。
メソッド単位で機械的にテストを書いても、肝心の仕様確認が抜けていると、意味のないテストになってしまいます。
この記事では、ありがちなテストの落とし穴と、どうすれば「意味のあるJUnit」にできるかをわかりやすく解説します。
1.メソッド単位で書いても意味がない?
「とりあえずメソッドごとにテストしよう」は初心者によくあるアプローチ。
でもそれ、仕様とズレてたら意味なしなんです。
大事なのは「このメソッドで何を保証したいのか?」という視点。
適当に値を入れて「テスト通った!」では、本当に仕様どおりなのかはわかりません。
これは本当によくある、熟練した技術者でもついついやってしまう、あるあるなあるあるパターンです。
2.仕様とテストを結びつけると最強
正しい実装とは
JUnitの正しい使い方とは、「こう動くべき」という仕様のルールをテストとして表現することです。
たとえばログイン処理なら、「正しいIDならログイン成功」「パスワードが間違っていればログイン失敗」など、明文化された振る舞いをテストコードで押さえていきます。
ソフトウェアにおけるテストコードの役割
ソフトウェアにおけるテストコードは、単なる“動作確認”ではありません。
それは仕様をコードとして保証する手段です。
理想的な実装は、仕様 → テスト → 実装がすべてリンクしている状態。
つまり「この入力ならこの出力」というルールをJUnitでそのまま表現できていれば、実装は常に仕様と同期していることになります。
よくあるアンチパターン
一方でよくある問題が、「テストはあるけど、仕様とは関係ない」というパターンです。
たとえば、モックがテスト都合で振る舞い、実際の業務ルールを再現していないケース。
これではテストが通っていても、「意味のある確認」にはなっていません。
いわば動いてるように見えるだけの空っぽなテストになってしまいます。
一旦まとめると
正しく仕様と結びついたテストは、それ自体が「これがこの機能の仕様です」と示せるドキュメントになります。
書いたコードが「仕様とどれだけ“対話”しているか」に意識を向けるだけで、実装は確実に洗練されていきます。
3.「動いたからヨシ」は卒業しよう
ちゃんと設計に合ったテストを書いておけば、バグが起きても原因がすぐにわかるし、リファクタしても壊れていないことが確認できます。
「なんとなく動いてる」テストじゃなく、「意味のあるテスト」を目指しましょう。
まとめ
JUnitで大事なのは「形」より「中身」。
メソッドの網羅じゃなく、仕様に合わせたチェックができてこそ、本当に役立つテストになります。
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SNOWさんの開発手法
主にChatGPTを使って開発をしていますが、その方法のひとつが「わからないところを聞く」ことで、これはすごく大事です。
とにかくわかるまで聞く、そんなこと人に対してはなかなかできることではないので、半分かわいそうになりながら、AIが血を吐くんじゃないかと思うくらい聞きまくります。
それでやっと理解できたことの中に、JUnitの正しい使い方とそうでもない使い方がありました。
事務所の気さくなパイセンにもこのJUnitの使い方微妙ですよねという話をしたところ、ここではこれで良いんだというあるあるな回答でした。
それはそれで牧歌的な従来のやり方ということで僕は一理あると思っているし、僕の主張についても一理あるレベルの話のような気もするので、一概にこれが正しいと言って推し進めるほどのことでもないような気もしています。
実際のところどうなのか知っている技術者の方がいたら、アドバイスいただきたいところですね。