競馬は予想を楽しむだけでなく、その結果に金銭的なリターンが伴う点も魅力の一つです。
しかし、その「賭け方」である馬券種には多くのバリエーションがあり、それぞれに特徴や戦略が求められます。
この記事では代表的な馬券種を取り上げ、そのメリット・デメリットをデータと実践を交えて分析してみます。
競馬ファンの方々にとって、自分のスタイルに合った馬券種を選ぶヒントになれば幸いです。
1.シンプルさ重視の単勝・複勝の魅力と限界
単勝(1着馬を当てる)や複勝(3着以内の馬を当てる)は、最も基本的な馬券です。
日本中央競馬会(JRA)の2023年のデータによると、売上に占める割合は単勝が約8.1%、複勝が約6.4%と、堅実派からの根強い人気がうかがえます。
メリット
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買い方がシンプルで、初心者でも理解しやすい
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高配当ではないが、的中率が高いため資金管理がしやすい
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1頭に集中できるため、パドックや血統などの要素が読みやすい
デメリット
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単勝で10倍を超える馬は極端に少なく、大きな利益を得にくい
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複勝は配当が低く、複数レースでの積み重ねが必要
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高配当狙いの醍醐味には欠ける
出典:Youtube(JRA)
2.中リスク・中リターンの馬連・ワイド・馬単
馬連(1着と2着を順不同で当てる)、ワイド(3着以内に入る2頭を当てる)、馬単(1着と2着を順番通り当てる)は、勝負感と的中率のバランスが取れた馬券です。
2023年のJRA売上では、馬連が全体の19.3%、ワイドが13.0%、馬単が18.5%を占めています。
メリット
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予想の幅が広く、2頭軸などでロジックを組みやすい
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馬連は比較的的中しやすく、配当も単勝より高め
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ワイドは安全志向向け、馬単は高配当狙いで夢がある
デメリット
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組み合わせ数が多くなると資金配分が難しくなる
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馬単は人気サイドが来ると配当妙味が薄れる
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「惜しい」結果が増えることでストレスが溜まりやすい
3.一発逆転型の三連複・三連単・WIN5の世界
三連複(1~3着の馬を順不同で当てる)、三連単(順番も含めて当てる)、WIN5(指定5レースの1着馬をすべて当てる)は、いわば“宝くじ型”の馬券種です。
三連単だけでJRA売上全体の36.2%を占めるほど人気が高く、WIN5も週1回の開催で売上は1回あたり平均10億円超を記録しています。
メリット
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数十万円から数百万円の高配当も珍しくない
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少点数で当てれば、極めて効率の良いリターンを得られる
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“語れる”馬券としてドラマ性が高く、SNSなどで共有しやすい
デメリット
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的中率が極端に低く、回収率が安定しない
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点数が増えると資金も跳ね上がる
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負けが込むと精神的なダメージが大きい
まとめ
馬券種にはそれぞれの戦略性と特性があります。
短期的な勝ちを狙うなら単勝や馬連、中長期での収支改善には複勝やワイド、多くを失ってもいいから一発逆転したい人は三連単やWIN5に魅力を感じるでしょう。
競馬の面白さは「どの馬が勝つか」を考えるだけでなく、「どう買うか」によっても大きく変わってきます。
自分の予想スタイルと精神的な余裕、資金力を見極めつつ、適切な馬券種を選ぶことが、長く競馬を楽しむためのコツと言えるのではないでしょうか。
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SNOWさんも考えていた
地道に「稼ぐ」とか「投資馬券」だったら、僕は複勝がおすすめです。
ただ一日考えに考え抜いて100円マイナスとか、割とよくあります。
プラスになっても1万円賭けて1万千円になるとかそんな感じで、まさに「仕事」と同じ。
そうではなくて、やっぱり当たっても外れても楽しいのは単勝だったり馬連だったり、イチかバチかのまさにギャンブルだったら三連単とかになると思います。
たくさん資金があって、いくら外れてもいつか当たればいいという感じだったら、三連複や三連単が回収率は高いみたいですね。
でもたぶんそういうのを含めても、回収率を上げたいなら「ブレない複勝」が良いと思います。
ただどうしても競馬が仕事みたいにはなると思うので、やってて辛かったです。苦笑