3.世代とジャンルを超えて交わる「サマーロック」の現在地
RSRの魅力のもう一つは、そのラインナップの多様性にある。
ロックを軸としながらも、フォーク、ヒップホップ、エレクトロニカまで、幅広いジャンルのアーティストが集う。
2025年の出演者には、常連ともいえるACIDMANやサカナクション、そして新世代を代表するずっと真夜中でいいのに。や羊文学などが名を連ねている。
このような顔ぶれは、若者だけでなく、かつてのロックキッズやファミリー層にも刺さる内容となっている。
また、観客層にも変化があり、10代〜20代のソロ参加も多く見られるようになり、SNSとの親和性を活かした参加スタイルも定着している。
一方で、親子連れや中高年層のグループも多く、「世代を超えた交差点」としてのRSRの地位が確立しつつある。
単に音楽を楽しむだけではなく、音楽をきっかけに、人と土地、人と人とがつながる、そのつながりの場を生み出しているのが、まさにこのRSRなのである。
出典:D
まとめ
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2025は、単なる夏フェスではない。
北海道の自然、地元との連携、多様な音楽と観客が交錯する「場」としての機能を持ち、文化的にも経済的にも高いポテンシャルを秘めている。
都市型フェスでは得られない「生きた体験」がそこにはあり、夜を越えて朝日とともに音楽を迎えるという構成自体が、フェスの哲学を物語っている。
「音楽の持つ力」を、風景と人との交わりのなかで再確認したい人にこそ、RSRは最高の舞台となるだろう。
今後の運営の参考にさせていただきまする。