マイクロマネジメントの研究 – 典型的なMMの手法に関する調査と統計


3. 統計から見た影響がわかる

世界的な調査データを見ると、マイクロマネジメントがもたらす影響は明らかです。

ギャラップ社の統計(2022年)によれば、マイクロマネジメントを強く感じている従業員は、そうでない従業員と比べて離職意向が31%高いとされています。

また、イギリスのHR調査機関CIPDは2024年に「細かすぎる管理がチームの生産性を平均で20%下げる」という報告を発表しました。

日本でも同様の傾向が見られ、経済産業省の労働調査(2023年)では、マイクロマネジメントを経験したことのある社員の47%が「モチベーション低下」を実感したと答えています。

こうしたデータを重ね合わせると、MMは個人のストレスにとどまらず、組織全体の効率や成果を長期的に損ねることが統計的に裏付けられます。


出典:ポケカルビジネスTVーポケットサイズの学びをあなたに!


まとめ

マイクロマネジメントは、形式や細部への過剰な執着から始まります。

典型的な手法は「形式へのこだわり」「過剰な進捗確認」「意思決定の独占」に整理でき、その影響は国内外の調査からも明確に示されています。

社会人に求められるのは、形式を重んじることではなく、形式と成果のバランスを見極めることです。

成果を支えるための枠組みであれば形式は意味を持ちますが、形式そのものが目的化すると組織は停滞します。

読者の皆さんはどうでしょうか?

身近な場で、形式にばかり意識が向けられていないでしょうか。

もし心当たりがあるなら、それはマイクロマネジメントの兆候かもしれません。

マネジャーは不安ゆえにマイクロマネジメントに陥る(Amazon)


SNOWさんの経験談

管理職になるとがんばらなきゃ、でも何をしたらいいかわからない、そうだ自分が上司にされて「効果があった」ことをしよう。

そんな風に考えていた時期がオレにはありませんでしたが、なぜなかったかというと本をそれなりにたくさん読んで勉強したからです。

真面目に勉強して管理職になった人は、最初は苦労するけど、割とみんなが仕事に集中できるようなプロジェクト運営ができると思います。

僕の知り合いで、何も勉強せずに仕事をしていた人は、早期退職して退職金をもらったはいいけど、半年経ったころに痴呆で寝たきりになりました。

自分で考えない、勉強しない人だったので、考えてみたら当然というか必然だったのかもしれないですが、さすがにちょっと可哀そうでした。