夏の終わり、熱気を帯びたスタジアムに各国代表が姿を見せました。
2025年8月22日、カナダ対アメリカの一戦で開幕した「パシフィックネーションズカップ」。
2027年ラグビーワールドカップの予選も兼ねる重要な舞台とあって、一つのトライ、一つのタックルに重みが増しています。
観客の歓声と選手たちの気迫が交錯し、決勝は9月20日にソルトレークシティで行われます。
1.優勝候補の最新ランキング
参加国はフィジー、サモア、トンガ、カナダ、アメリカ、日本の6カ国。
プール戦を経て決勝へ進む形式で、どの国も上位を狙うだけの力を秘めています。
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フィジー
前回大会(2024年)で日本を破り優勝。展開力とランプレーは群を抜き、今大会も本命視されています。 -
日本
2024年は準優勝。戦術の幅と組織力を武器に、ホームの声援を背に雪辱を期します。 -
カナダ
開幕戦でアメリカを撃破し、勢いに乗っています。フィジカルと規律あるプレーで波乱を起こす存在です。
このほか、サモアやトンガも高い身体能力を武器に上位をうかがっています。
2.注目選手ランキング
勝敗を左右するのは、数字に表れるスター選手と、試合の流れを変える存在感のある選手たちです。
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タイラー・アードロン(カナダ/No.8)
リーダーシップとトライへの嗅覚でチームを牽引。攻守で圧倒的な存在感を放ちます。 -
AJ・マクギンティ(アメリカ/SO)
冷静なゲームコントロールとキック精度で得点を積み重ねる司令塔。 -
パトリック・ペレグリーニ(フィジー/SO)
展開力あるフライハーフ。巧みなキックとパスで攻撃のリズムを作ります。 -
ベンジャミン・ボナッソ(アメリカ/FL)
フィジカルの強さとリーダーシップでチームを支える大黒柱。 -
セオ・マクファーランド(トンガ/FW)
空中戦と接点の強さに優れ、攻守にわたり圧力をかける万能型フォワード。
3.日本代表の最新状況
「ブレイブブロッサムズ」は前回大会の悔しさを胸に、さらなる進化を遂げています。
国内リーグで経験を積んだ若手と、国際舞台を知るベテランが融合し、布陣はこれまで以上に厚みを増しました。
強豪との対戦を前に、初戦から積極的に仕掛けるアタック姿勢は健在。
まずはプール突破を果たし、フィジーへのリベンジ、そして初優勝へと挑みます。
観る側にとっても「日本がどこまで世界を揺さぶれるか」は最大の注目ポイントです。