秋が深まる10月、日本全国では多彩なイベントが開催されます。
伝統的なお祭りから芸術祭、音楽フェスや花火大会まで、その内容は実にさまざまです。
今回はそうした全国各地の動きを調査し、事実を元に全体像を3つの観点から整理してみました。
旅やお出かけの参考になれば幸いです。
1. 受け継がれる伝統と、地域に根ざした秋まつり
10月といえば、各地で開催される伝統行事が見逃せません。
中でも代表的なのが、岐阜県高山市で行われる「高山祭(秋の陣)」。
10月9日と10日に開催され、絢爛な屋台と精密なからくり人形が街を彩ります。
夜の提灯を灯した屋台曳きも幻想的で、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
大阪では、「岸和田だんじり祭」の余韻がまだ残る10月上旬に、熱気をそのまま引き継ぐ秋祭りが続きます。
巨大な山車がスピード感ある曳き回しで迫力満点。
関西を代表する“秋の風物詩”のひとつです。
また、日光東照宮では10月16日から17日にかけて「秋季大祭」が開催されます。
騎馬による流鏑馬や装束をまとった行列が、荘厳な雰囲気の中で古式ゆかしい伝統を体現します。
さらに、兵庫・姫路の「灘のけんか祭り」や、三木市の「豊年祭」など、地域ならではの特色を持った伝統祭りも各地で見られます。
出典:Youtube(【散策物語】TatChannel TV)
2. アートと歴史が息づく、文化の秋
秋は“芸術の季節”でもあります。2025年は、特に大規模な文化イベントが目白押しです。
注目のひとつが「あいち2025国際芸術祭」。愛知県全域を舞台に、10月から11月末まで開催予定。
現代アートを中心に、地域のまちなかがギャラリーのように変貌し、国内外のアーティストが集います。
また、大阪では「大阪関西国際芸術祭」が春から秋にかけて展開されており、10月13日まで続く予定。
2025年の大阪・関西万博とも連携し、都市空間を活用した芸術表現が広がっています。
京都では、10月22日に「時代祭」が催されます。
平安神宮を起点に、時代ごとの衣装をまとった行列が京都市内をゆっくりと練り歩き、源氏や織田信長など多様な時代の装束が一度に見られる希少な機会となっています。