日本代表のバスケットボールを語るとき、渡邊雄太という存在にはかなり大きなものがある。
彼のプレースタイルは、「万能型」という言葉をそのまま体現しているかのようです。
攻守にわたりチームに貢献し続ける姿勢は、若手にとっても大きな手本となっています。
本記事では、彼の代表歴・プレースタイル・未来への影響を3つの視点から紐解きます。
1. 日本代表で歩んできたキャリア
渡邊雄太が初めて日本代表として国際舞台に立ったのは、2013年の東アジア選手権。
当時18歳での出場ながら、マカオ戦では22得点・14リバウンドと驚異的な数字を残しました。
同年のFIBAアジア選手権では、平均5.2得点を挙げるなど、早くもその頭角を現します。
彼の名前が広く知られるようになったのは、2019年のワールドカップ予選。
このときはわずか2試合の出場でしたが、平均17.5得点・3リバウンドと印象的なパフォーマンスを見せました。
そして2023年大会では、日本代表はアジア最上位となり、40年ぶりの五輪出場を決めます。
渡邊選手は主力として終盤の試合に多く起用され、勝利に貢献しました。
2. 渡邊雄太のオールラウンドな実力
大学時代、彼は「A-10カンファレンスの最優秀守備選手」に選ばれるほどの守備力を誇っていました。
ブロックやスティールだけでなく、ポジショニングと読みの鋭さでも評価を受けており、これは日本代表でも活かされています。
スイッチディフェンスが多用される現代バスケにおいて、複数のポジションを守れるのは大きな武器です。
攻撃面でも、3Pシュート成功率はNBA通算で37%を記録。
試合の流れを変える一撃や、相手の注意を引く存在感を持ち合わせています。
得点だけを追うのではなく、スペースを作る動きやパス回しにも長けており、「目立たない貢献」でもチームを支えています。