サッカーは、すごく大雑把に言うとポゼッション戦術とカウンター戦術に分けることができます。
特に自陣前から相手ゴールまで数秒でたどりついてゴールを決めるロングカウンター戦術は、圧巻の一言。
また近代においては、ロングカウンター戦術を用いて成功を収めたサッカーチームは数多く存在します。
代表的な例をいくつか挙げ、その戦術と成功例について説明します。
1. イタリア代表 (2006年ワールドカップ)
イタリアは伝統的に強力な守備を誇り、2006年のワールドカップでも「カテナチオ」と呼ばれる堅守速攻が主力戦術でした。
この大会でのイタリアは、しっかりとした守備ブロックを築き、ボールを奪取した後に素早くカウンターを展開することにより、勝ち進みました。
決勝戦でもフランスを相手に守備を固め、延長戦とPK戦に持ち込み、最終的にワールドカップを制覇しました。
2. インテル・ミラノ (2010年 UEFAチャンピオンズリーグ)
モウリーニョが率いたインテルは、非常に組織的な守備を築き、ボールを奪った瞬間に素早くロングカウンターで攻撃を展開するスタイルでした。
特にサミュエル・エトーやディエゴ・ミリートなどの選手が前線で重要な役割を果たしました。
バルセロナとの準決勝では、1stレグで3-1の勝利を収め、2ndレグでは守備に徹してアウェーゴールを守り抜き、決勝へ進出。
最終的にバイエルン・ミュンヘンを破り、チャンピオンズリーグを制覇しました。
3. レアル・マドリード (2014年～2018年 UEFAチャンピオンズリーグ)
レアル・マドリードは、特にジネディーヌ・ジダンが監督を務めた時期において、ロングカウンター戦術を効果的に用いました。
カリム・ベンゼマ、クリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルといった攻撃陣が、素早いカウンターアタックで多くの得点を挙げました。
2014年から2018年までの期間、レアル・マドリードは4回チャンピオンズリーグを制覇。
特に2018年の決勝でリヴァプールを3-1で破った試合では、ロングカウンターが多くの得点機会を生みました。
4. レスター・シティ (2015-2016年 プレミアリーグ優勝)
レスター・シティは、2015-2016年シーズンにプレミアリーグでサプライズ優勝を果たしました。
ラニエリ監督のもと、レスターは非常に堅固な守備をベースに、ジェイミー・ヴァーディやリヤド・マフレズを中心としたロングカウンター戦術で多くの強豪チームを破りました。
ヴァーディは素早いカウンターで得点を量産し、レスターはこのシーズンでわずか3敗しかせず、イングランドリーグ優勝を果たしました。
5. フランス代表 (2018年ワールドカップ)
2018年のフランス代表は、堅守速攻を基礎としたプレースタイルでワールドカップを制覇しました。
特にキリアン・エムバペ、アントワーヌ・グリーズマンなどのスピードスターが、守備からのカウンターアタックで相手を翻弄しました。
決勝戦でもクロアチア相手にロングカウンターからエムバペが得点する場面があり、最終的に4-2で勝利しました。
6. アトレティコ・マドリード (2010年代)
シメオネが率いるアトレティコ・マドリードは、徹底的な守備意識とカウンターアタックで相手を圧倒してきました。
特にディエゴ・コスタやアントワーヌ・グリーズマンが前線でカウンターの要となり、相手ゴールに襲いかかりました。
2014年のチャンピオンズリーグ決勝進出時には、バルセロナやレアル・マドリードといった強豪を相手にしても、カウンターアタックで戦い抜きました。
7. クロアチア代表 (2018年ワールドカップ)
クロアチア代表もまた、堅実な守備を軸にしたロングカウンター戦術を用いました。
ルカ・モドリッチを中心とした中盤がボールを奪取すると、前線のマリオ・マンジュキッチに素早くボールを供給し、カウンターからの得点を狙いました。
決勝には進出したものの、フランスに敗れて準優勝に終わりましたが、攻守の切り替えの速さが彼らの武器でした。
まとめ
これらのチームは、ロングカウンター戦術を駆使して、守備から攻撃への切り替えの速さを活かし、大きな成功を収めています。
それぞれのチームが持つ選手の特性や戦術理解を最大限に活かして、世界を制覇した例です。
※ほぼChatGPT4o作